毎年11月の満月の夜、さんごが産卵します。ダイビング好きには必見の神秘的な光景!!

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 海に降る雪~サンゴの産卵  Coral Spawning

~ 満月のイベント?珊瑚の産卵&ケアンズでのダイビング ~

今年もグレートバリアリーフにはサンゴの産卵の時期がやってきました。ダイバーなら一度は見てみたいサンゴの産卵。体験したことのあるダイバーの方はそれを、下から雪が降ってくるようだ、満天の星の中にいるようだ、と表現されます。

サンゴの産卵について、ケアンズで25年間も世界中から訪れるダイバー達をサポートされている、老舗のダイビングカンパニー「DEEP SEA DIVERS DEN(ディープシー・ダイバーズデン)」の岩井俊二さんにお話を伺ってきました。
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エリア:  ケアンズ  カテゴリー:  ファンダイブ、体験ダイブ 

 年に一度の満月のイベント?サンゴの産卵

月夜の海
月夜の海では不思議なことが起こります…
【サンゴの産卵する条件は、「水温が27度前後の満月の夜」 】
 満月に産卵するなんて、なんてロマンチック!と思いますが、残念ながら実際には満月の夜ではなく、満月の3~5日後と少しずれがあるのです。サンゴの産卵日については正確には未だ解明されておらず、サンゴの産卵ツアーを組むダイビングショップは長年の経験と、ケアンズのジェームズクック大学(JCU)の海洋専門家の予想を元に毎年ツアーの日程を決めていました。

 今までは両者の予想にあまり違いはなかったのですが、今年の満月は11月25日。これまで通りにいくと、産卵は28日以降になる予定ですが、JCUが打ち出した予想はなんと1週間も早い11月17日~19日!この大胆な予想にダイビングショップの方も驚いたようですが、先日サンゴが産卵するしくみについて新しい研究結果が出た(下記URL参照)そうです。ですが自然界は気まぐれですので、人間が「今年はこの期間に産卵がある!!」と予測をしても、思いがけず早まったり遅くなったりすることはよくあるそうです。

 実際に、JCUの立てた予測日程の17~19日にはたぶんサンゴの産卵を見込めないだろうと、海を毎日身近に見つめるプロダイバーさん達が日程を再予測した結果、今年は27日~29日に産卵があるだろうということになりました。なにより、今年は水温が温かいので例年にも増して大規模な産卵になるりそうです。世界的にも有名なグレートバリアリーフでのサンゴの産卵!11月27日からの3日間が楽しみですね。
サンゴの産卵のしくみについて http://www.asahi.com/science/update/1019/TKY200710190433.html

 サンゴの産卵

 グレートバリアリーフには約400種類のサンゴが生息しています。種類によっては次の満月に産卵をしたり、(間違って!?)昼間に産卵してしまうサンゴもいるそうですが、産卵の日にはこのうちの約8割が一斉に産卵をします。なぜそんなに一斉に産卵をするのか?それは、産卵をしたそばからマンタやほかの魚が卵を食べてしまうため、一斉に産卵することによって生き残る可能性が高まるから、ということなんです サンゴの産卵
 面白いことにサンゴの産卵に便乗してナマコやほかの生物も一緒に産卵をするそうです。みんな生き残りに必死なんですね。では、実際サンゴの産卵とはどういうものなのでしょう。サンゴは雄雌同体なので、一粒の卵の中に卵と精子の両方が入っています。卵は種類によっていろいろなものがあり、白い煙のようだったり、まるい卵状であったり。色も様々で白・黄色・ピンクや紫といろいろあります。 サンゴを離れた卵は海面へ向かい、海面で割れて受精をします。うまく受精した卵はしばらく海面を浮遊し、水底へ漂着するとサンゴとして生活を始めるのです。産卵の日には一度の大量の卵が放出されるため、海面は赤潮のように染まり、次の日でも分かるくらいに甘いような油のような独特のにおいがするそうです。
密集したサンゴの間から丸い粒が無数に湧き出てきています。

グレートバリアリーフの海中とサンゴ グレートバリアリーフの海中とサンゴ グレートバリアリーフの海中と魚群 グレートバリアリーフの海中とダイバー
夢のように美しいグレートバリアリーフの海。しかし、水面下では弱肉強食の世界が繰り広げられる。

 サンゴの産卵を見に行こう!

サンゴの産卵 サンゴの産卵を見るにはどうしたらいいの?
 ここまできたらサンゴの産卵を実際に見に行きたくなりますね。サンゴの産卵を見るにはどうしたらいいのでしょう?簡単なのが、ダイビングショップの企画しているツアーに申し込むこと。 シュノーケリングでも浅瀬のサンゴの観察はできますが、深いところのサンゴの産卵は見ることができないため、より近くで観察をするためにダイビングをおすすめします。 

 サンゴの産卵は夜なのでナイトダイビングになります。ナイトダイビングはアドバンスオープンウォーター以上のライセンスが必要です。また、この日までにナイトダイビングを経験しておくのがよいでしょう。

しかし、 今回取材にご協力いただいた「ディープシー・ダイバーズデン」のツアーでは、この日に限ってはオープンウォーター以上のライセンスがあれば大丈夫。ナイトダイビングの経験がない人でも、水中ガイドをつけることでダイバーとして参加が可能です。
ふわふわと海面を目指す卵達

 サンゴの産卵ツアーに参加する

サンゴ サンゴの産卵ツアーの流れと見どころ
サンゴの産卵ツアーのボートは18時頃出港し、ポイントまで移動。どのポイントのサンゴが産卵するかは、昼間ダイビングに行ったクルーが見てきて決定されるので、今の時点ではどのポイントに行くのかはわからないのです。ポイントに着くといよいよ潜り始めますが、サンゴが産卵するのはだいたい夜の9時すぎから。しかも産卵が見れるのは約30分から1時間ということなので、この時間に合わせて潜るとよいでしょう。

色とりどりのサンゴ達。夜には産卵が始まる。
広い海の中、しかも暗い夜の海。うまく産卵を見つけるコツは、あまり泳ぎ回らずにいかに産卵しそうなサンゴを見つけて、じぃっと待つか、がポイントになります。 サンゴの産卵は約5分程度。しかも、一粒のサンゴの卵は約1mmと非常に小さいので、見逃してしまわないようにじぃっと待ちましょう。サンゴからぽこっと卵が出てくる光景は、まさに感動的。普段静かに動かないサンゴも、産卵する姿を見ると、サンゴも動物なんだと感じられるとか。

 もしもサンゴの産卵に遭遇できなくても、ナイトダイビングとしての楽しみがあるので大丈夫。サンゴの卵を食べにきたマンタやジンベイザメなど大物に出会えることも。また、寝ているウミガメや活発に活動するエビやカニ、そして夜行性のサメなど、昼間には体験できない夜の海の世界がそこにはあります。 そして、ダイビング中にはサンゴにぶつかったり、産卵しているサンゴに殺到したりしてサンゴを傷つけないように周りを見てダイビングしましょうね。  1年に一度のサンゴの産卵。ぜひライセンスを取得して参加したいものです。



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